デイサービス情報局: 2013年9月アーカイブ
デイサービス情報局

2013年9月アーカイブ

ニチイ学館は、「医療関連事業」「ヘルスケア事業」「教育事業」と多角的に事業を展開する会社。
東証一部に上場しており、2011年3月期で売上高2408億円、営業利益78億円をたたき出している業界の超大手企業です。

あの有名な(?)コムスン(もとグッドウィル)からグループホームやデイサービス事業を引き継いだことでも話題になりました。

社長の斉藤正俊氏は、2011年のダイヤモンド誌のインタビューで

介護市場は、25年まで成長が続き、現在の3倍近い20兆円程度の規模になる。ヘルスケア事業は二桁成長を続けていきたい。

と、強気の発言をしていますが、先日も

認知症の高齢者向けのデイサービス拠点を2013年度中に現在の5倍の150拠点に拡大する

と報じられ(日本経済新聞)、その動向が注目されています。

2012年度に見直された介護保険制度により、「グループホームで短期利用を行うための事業所の要件が開設後3年経過」と短縮されています。
今回のは、それを受け、認知症高齢者がすでに居住するグループホームでもデイサービスも受け入れる「併設型拠点」を拡大することによってその目標を達しようというもくろみです。

ニチイ学館は、デイサービスなどの施設の運営だけでなく、ホームヘルパー、介護福祉士、ケアマネージャー、介護予防運動指導員など、いろいろな講座の運営によって人員の育成も行っています。
こんなCMもやっています。みたこと、ありますか?


デイサービスの現場は大変...おおくの人がそう感じているかもしれません。
それを裏付けるようなアンケート結果が京都新聞(2013.8.26)で報じられています。

デイサービスやヘルパーステイションといった事業へのアンケートです。
従業員の人数は十分ですか? という質問に...

●おおいに足りない
●足りない
●やや足りない

という回答の合計が70.3%もありました。
全体の7割以上が「人員不足」を感じているわけで、これは事業者にとっても、そこで働く人にとっても、利用者にとっても「大変」なことです。

また、事業を運営する上での問題点は? という質問には

●よい人材の確保が難しい  56.3%
●今の介護報酬では人材確保や定着のために十分な報酬が払えない 52.4%

という回答が寄せられ、つまりは、「お金が足りないのでよい人材の確保や補充ができない」といった実情が浮かび上がります。

●指定介護サービス提供に関する書類作成が煩雑で時間に追われてしまう。 34%

という声もあり、業界ならではの必要書類の多さも問題視されていました。

一方、介護離職率は15%と前年度比5.9ポイントの改善となっており、これは全国平均よいも低い数値。
働くスタッフにとって「離職にいたるほどの不平や不満」はやや改善傾向にあるのかもしれません。

梅栽培ができるデイサービス

梅の栽培や収穫、さらに梅干しの制作などができるデイサービスが完成し、紀伊民報で報じられていました(9月2日)。

場所は、やはり梅どころ紀州・和歌山県のみなべ町東吉田。
栽培する梅の品種は、梅の中でも最高級とされる南高梅(なんこうばい、なんこううめ)ということなので、出来上がる梅干しもさぞかし美味しそうです。

この取り組みを行うのは、「イクルみなべ」。
同じ町で長年ガソリンスタンドを営んできた「ミナベ石油」が「フルライフ」に社名変更し、ガソリンスタンドだけでなく、デイサービスなどの介護事業部もすすめる一環です。

「イクルみなべ」は「サービス付き高齢者向け住宅」ですが、デイサービスはその併設棟で展開されます。
梅の栽培などの取り組みは、いってみれば地域の名産・梅を利用したリハビリプログラムですが、地域の子供たちも招いて行われるそうなので、利用者にとっても二重に楽しいひとときになりそうです。

介護事業を担当する磯嵜さんは、「秋祭りも行うなどして地域に開かれた施設にしたい。入居された方に豊かな人生、充実した生活を送っていただけるよう頑張りたい」と話されています。

周辺の人たちも普通に集える場所ってよいですね。

「イクルみなべ」の場所はこちらになります→http://kaigodb.com/jigyousho_list/30/303917/198/

デイサービスには、毎日お薬を飲まなければいけない利用者もいますね。
また、施設内で突然なにかが起きて、投薬が必要な事態がおきることもあるかもです。
そんな時、薬局がすぐ隣にあったら...

ということにお応え、というわけでもないと思いますが、薬局が運営するデイサービスが9月2日、オープンしました。

福島民友新聞の9月4日報によれば、福島県須川市本町にあるフジ薬局が2日にデイサービス「だんらん」をスタートさせ、内覧会が開催されたそうです。

「だんらん」の場所は、福島県須川市弘法坦24の1。
どんな場所かというと→地図

Googleストリートでどんな風景が見えるか調べたのですが、まだ撮影カーの走っていない場所のようで、見ることができませんでした。

さて、デイサービス「だんらん」ですが、小規模なデイサービスではよく用いられる、民家を活用したタイプ。

施設は民家を活用して家庭的な雰囲気の食堂兼機能訓練室を設け、利用者の自立に向けた態勢を図ったほか、畳敷きの静養室と事務室の中に相談室を設けた。

とあるので、「だんらん」というネーミングどおり、アットホームな感じですね。

そして、薬局運営のメリットを活かし

薬局スタッフが利用者の薬の飲み具合や薬の使用方法など直接確認して利用者の健康を守る態勢を図った。

ということですから、利用者やご家族にとっては心強いですね。

優しくないデイサービスが大人気?

週刊朝日に掲載された記事がちょっと話題になっています。
そのタイトルがこんなタイトル。

「お年寄りに"優しくない"デイサービス施設が大人気」

利用者は毎日90人を超えるという人気ぶりらしいのですが、
この「優しくない」っていったいどういうことなのでしょう。

よくありがちなデイサービスのサービスは、いわゆる「いたれりつくせり」タイプですが、それはそれで利用者には負担な場合もあるのです。

「○○さん、今度はこれをしましょう」
「○○さん、○○はどうですか?」

などと言われ、

「たまには放っておいてくれ」

という利用者も、実は、いるということですね。

この"優しくない"デイサービス施設は「夢のみずうみ村」というところです。
リンクはこちら→リンク

ここでは、「自己選択・自己決定」のポリシーで運営されており、利用者は、その日にやりたいことを自分で選ぶ、というスタイル。

「陶芸」「パン焼き」「温水プール」「筋トレ」「ルーレット」「麻雀」など、メニューは100種類くらいあるらしいのですが、「何もしない」「ゴロ寝」といったメニューがあるのがミソ。

そればかりか、施設の廊下にはわざと勾配をつけ、段差や階段もあえて多くしてあるのです。
これは、実社会で出くわす「バリアー」に対応してもらうため、ということで、なるほど「優しくない」はこいういうことなのか、と考えさせられます。

そして、こういったポリシーの施設が人気がある、というのも大切なポイントかもしれません。

キャバレーがデイサービスに変身

キャバレーといえば、夜の大人の遊び場でした。
介護施設とかデイサービスなどとは縁遠い存在...と思っていたら違いました。
なんと、元キャバレーだった施設が、その作りを活かしたままデイサービスに生まれ変わった例があるのです。

施設の名前はデイサービスセンター「よいち銀座はくちょう」。
利用定員10名ほどの小規模型通所介護事業所ですが、要介護認定を受けている方が利用することができ、夕食、入浴、送迎などの基本的なサービスを受けることができます。

DSC_0044-200x300.jpgこの施設のあった建物は、もともと「惜しまれつつ閉店した」という人気キャバレーだったところで、施設の特徴としても、その「キャバレーのおもむき」をそのまま活かした作りにあります。

公式サイトによれば

キャバレー当時の家具をそのまま生かした改装、バーカウンタやダンスステージといった設備はキャバレーとして営業していた頃の「大人の社交場」の雰囲気そのままです。

そのせいか、営業時間も午後2時30分~午後8時30分までと、デイサービスとしてはちょっと夜型。
夕食ではお酒もたのしむことができ、自宅の玄関まで送迎してくれるので安心です。
職員の大半がビアマイスターの資格を持っているといいますから、お酒の提供にも腰が入っています。

カラオケやダンスホールもあるので、お酒をいただきならが歌ったり踊ったりと楽しいひとときが過ごせそうです。

CIMG0195-300x225.jpg

「よいち銀座はくちょう」のサイトはこちら→リンク

「老人クラブ」「老人会」「敬老クラブ」「敬老会」...いろいろな呼び方がありますが、町内会や自治会によって運営される、高齢者のためのサークルがあります。

発端は有志がボランティア的に始めたり、いろいろなケースがありますが、位置づけとしては、自治会の関連組織として生まれ、自治会経由で市や村などの地方自治体とつながっています。

運営は自治会や地方自治体からの予算などによっておこなわれていますが、相互扶助的な活動が多く、ウィキペディアには以下のような活動内容が記述されています。


地域に住む高齢者状況の調査・把握
敬老の日における高齢者の慰問や顕彰・イベントの開催。
町内会主催の旅行などイベントの主催と案内
ゲートボールなど高齢者主体のスポーツや趣味の活動の振興
独居老人などへの生活支援・福祉介護サービスの案内
シルバー人材センターなど高齢者社会参加の促進事業の紹介・斡旋
生涯学習活動の主催や案内(文化的趣味の振興といった意味合いを含む)
上記情報の提供

と、とても広範囲にわたる内容ですが、こういった活動が、これまでの老人の暮らしをいろいろサポートしてきました。

ところが、その老人クラブの会員が減少し、活動を休止することも出てきたと、山形新聞が報じています。→リンク

山口県の県老人クラブ連合会は創立してからすでに50年以上経っていますが、1996年をピークに減少傾向がつづき、2012年の会員数はピーク時の半分。
県老人クラブ連合会は会員減少に頭を抱えているようです。

その原因としては

●最近の老人は趣味が多様化している。
●最近の老人は団体行動をいやがる。

など、「若い」老人の傾向も挙げられていますが、一方でデイサービスのような比較的新しいサポートシステムの増加もありそうです。

デイサービスや介護施設の充実により、年長者の間でも老人クラブは日常の時間を過ごす数多くの選択肢のうちの一つになってしまった

とは担当者の弁ですが、高齢者やその介護者にとって、選択肢が増えるのはよいことかもしれませんね。

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